親も一緒にScratch(スクラッチ)プログラミングを勉強できる手頃な無料の教材はないかな?
Scratchは、義務教育で必修化になったプログラミング教育でも使われる、ビジュアルプログラミング言語です。
子供むけプログラミング教室でもよく使われています。
でも、Scratchはプログラミング教室へわざわざ通わなくても、お家で無料で学べるのをご存知でしょうか?
Scratchを手軽に体験できる、ちょうどいい無料教材があります。
それは、
NHK・Eテレで放送されている「Why!?プログラミング」という番組です。
「Why!?プログラミング」は、Scratch(スクラッチ)プログラミングがテーマの子供向けプログラミング教育番組です。
テレビ放送だけでなく、NHK for Scoolというサイトからこれまでの放送分がオンデマンドで見られるようになっています。
スマホやタブレットからも見ることができるんですよ。
え、そうなんだ。じゃ、ちょっと見てみようかな。
「Why!?プログラミング」は、Scratchを使った自宅プログラミング学習にもかなり使えるな、と思いましたのでこの記事で紹介したいと思います。
- Scratch(スクラッチ)って何?
- 子供向けプログラミング教育ってどんなの?
- Scratch(スクラッチ)を無料で学べる教材が知りたい
- NHKでやっているScratch(スクラッチ)の番組について知りたい
NHK「Why!?プログラミング」は最強の無料スクラッチ教材
Why!?プログラミングはどんな番組?
Why!?プログラミングは「Why!?Japanese people!!」のギャグでおなじみのお笑い芸人、厚切りジェイソンさんがナビゲーターを務める、NHK Eテレのプログラミング教育番組です。
放送は毎週月曜日、午後3:30〜3:40、対象年齢は小学1年生〜6年生、中学生です。
番組の内容
舞台は、すべてが「Scratch(スクラッチ)」でプログラミングされた仮想世界「スクラッチワールド」。しかし、時々プログラムの不具合が生じ、ちょっと変な世界になってしまいます。
そんなスクラッチワールドの危機を救うため、天才プログラマーの少女ラムと弟のプログが結成したレスキュー隊に、新人隊員ジェイソンが加わります。そして3人はプログラミングのバグを修正しながら仮想世界を正常に戻す、そんな設定で毎回の番組は進みます。
「Why!?プログラミング」は2020年から始まったプログラミング教育に対応しています。「算数」「国語」「理科」「図工」「音楽」また、中学校の「技術」に対応した回があります。
番組はたった10分間ですが、中身は濃く、プログラミングを知らない大人が見ても学べることが多い番組です。
NHK「Why!?プログラミング」で勉強できること
この番組では「Scratch(スクラッチ)」というプログラミング言語を学びます。
Scratch(スクラッチ)とは、アメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)が開発した教育用のビジュアルプログラミング言語です。コードを書かずに、命令の書かれたブロックを組み合わせることでプログラミングをします。
番組はScratchを使い、子供たちと一緒にプログラミングを楽しみながら、プログラミング的思考やプログラミングのスキルを身に着けてもらうことを狙いとしています。
この番組の面白いところは、プログラミングはプログラムしたとおりにしか動かないということを教えてくれるところです。
「スクラッチワールド」から出るSOSには、プログラミングのミスが必ず関係しています。
番組ではジェイソンたちが、思ったように動かすにはどんなアルゴリズムが必要なのかを考えながら修正していきます。
思考停止でただ順番にプログラミングを組んでいくのではなく、「バグ」からプログラミングの仕組みを学び、どうすれば思い通りに動かせられるか、というプロセスで進行していくのがこの番組の見どころです。
番組ホームページがとても秀逸で、別動画でScratchの使い方の解説も見ることができ、Scratchの基本動作を学ぶことができます。
プログラミングの基本的な考え方
プログラミングの基本的な考え方は、以下の3つのアルゴリズム(手順・計算方法)の組み合わせで成り立っています。
順次(命令を上から順に遂行する)
分岐(もし〜だったら…する)
繰り返し(一定の条件の中でその動作を繰り返す)
絵を動かしたり、色を変えたり、音を鳴らしたり、ジャンプする。
スクラッチでは、こうした一連の動作を細かい手順に分解し、それを組み合わせることによってプログラミングを組んでいきます。
この組み合わせで、小学生でもゲームやアプリを作れてしまうんです。
へ〜、プログラミングってすごいですね!
「ジェイソンをプログラミング」
「ジェイソンをプログラミング」というコーナーでは、命令したことしかできない無気質なジェイソンをプログラミングして、動作を実行させます。
例えば「歯を磨いて寝る」「電話応対をする」などの動作をするには、どんなアルゴリズムが必要かを考えて分解します。そして一つひとつの命令を組み合わせ、まとめ、上から順に実行させます。
シュールなコーナーですが、順次・分岐・繰り返しなど、プログラミングの本質的な考え方(プログラミング的思考)がわかって勉強になります。
「ワイワイプログラミング」
番組サイトとは別に「ワイワイプログラミング」という、視聴者が交流できるコミュニティーサイトも用意されています。
スクラッチで作った自分の作品を投稿したり、「Why!?大喜利」というスクラッチ大喜利のコーナーに誰でも参加することができます。(2022年現在)
子供たちの作品紹介
番組では全国の小学生が自分で作ったスクラッチ作品を紹介するコーナーがあります。
子どもたちがプログラミングを通して自信をつけ、自己肯定感を高めている様子をうかがい知ることができます。
試行錯誤を繰り返して、自分のイメージした通りの作品を作り上げる、ここにスクラッチプログラミングの醍醐味があります。
子供たちが語る、スクラッチで作品を作る喜びの声
「いろいろ考えてがんばって作った作品で、妹たちが喜ぶのが嬉しい」
「自分が作った作品に世界中の子どもたちから反応が返ってくるのがうれしい」
「もっともっとレベルの高い作品を作っていきたい」
小学校プログラミング授業での活用
「Why!?プログラミング」は親子で楽しめるだけでなく、先生たちの授業準備にも役立ちます。
番組ホームページの上部で、「先生モード」のON/OFFが設定できるようになっています。
先生モードをONにすると、授業での教案を見ることができ、「ワークシート」や「しりょう」がダウンロードできます。授業で番組を見せて、プログラミング授業が行えるようになっています。
Scratchプログラミングをお家でやってみよう
このように「Why!?プログラミング」はかなり使えるScratch教材です。
しかしただ、番組を見ただけでは、Scratchが実際に使えるようにはなりません。
番組はわずか10分しかなく、駆け足で終わってしまうからです。
とはいえ、Scratchは誰でもかんたんにできますので、いちど実際に手を動かしてやってみることをおすすめします。
番組のホームページにはScratchの始め方がわかりやすく説明されています。
ちょっとやってみよう!
おすすめのScratchが学べる本
Scratchでできることは無数にあります。
お子さんがもし、Scratchに興味を持てば、いろんな課題にもっとチャレンジしてみるのも良いですね。
小学校3年生くらいからであれば、ひとりで本を読みながら練習することができます。
たくさんのScratch関連の本が出ていますが、おすすめは「小学校6年生までに必要なプログラミング的思考力が1冊でしっかり身につく本」です。
Scratch関連の本をいろいろレビューしてみましたが、この本は値段も安く、シンプルで1番わかりやすかったです。
とりあえずこの本が1冊あればいいと思います。とてもわかりやすいです。
Scratchで挑戦できるテーマがたくさん紹介されています。
2冊めにおすすめ!100コもプログラミング事例が紹介されています。
まとめ
NHK Eテレ「Why!?プログラミング」はお子さんはもちろん、保護者の方にもおすすめの無料プログラミング教材です。
Scratchはなるべく小学生のうちに触れておくのが良いと思います。
小学校のプログラミング教育はあまりに授業時間が少なく、学校だけではほとんどスキルは身につかないからです。
それなのに中学校のプログラミング授業は、内容が急に高度になります。
特に、パソコンやマウスの操作を知らない生徒はかなり不利になります。
中にはプログラミング授業にまったくついていけない生徒がいることも調査の結果明らかになっています。
Scratchは中学校のプログラミング教育でもよく使われる教材です。
小学生のうちにScratchで身につけたスキルは、中学・高校に入ったときに、お子さんにとって大きなアドバンテージになります。
ぜひ、「Why!?プログラミング」を活用してみてください!
記事を最後までご覧下さりありがとうございました。
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