子供がロボット教室に興味をもっていて、通わせようか考え中なんですけど…
ロボット教室なんて通わせてもあまり意味ないよ。無駄。
こんな声もあるので、悩んでいます。
しかし、いくらお子さんが通いたがっても、ロボット教室は「ただ遊んでいるだけのように見える」ため、
こんなことに毎月高い月謝を払って、通わせるだけの意味が本当にあるのだろうか?
とためらう保護者も大勢いらっしゃいます。
そこでこの記事では
- 子供を「ロボット教室」に通わせるのは本当に意味がないのかどうか
- ロボット教室に通うのが無駄になってしまうケース
- ロボット教室のデメリット
こういったテーマについて考えてみたいと思います。
お子さんをロボット教室に通わせようかどうか悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
ロボット教室ではなく「子供プログラミング教室」は意味ない、という意見については、以下の記事で詳しく説明していますのでそちらをご覧ください。
ロボット教室は意味ない、無駄だったと結論される理由
ロボット教室の授業は月に2回ほどですが、月謝は1万円ほどかかります。
それで、せっかく高い月謝を払ってロボット教室に通わせているのに、思ってたのとちょっと違ったということもあります。
以下のようなケースでは「ロボット教室は意味がなかった、習わせたのに無駄だった」と感じてしまうかもしれません。
ロボット教室が無駄になってしまうケース
- 本当はプログラミングだけを習いたかった
- パソコンでゲームを作りたい
- ITやパソコン操作についても習いたい
- 学校の成績が良くなることを期待している
- 先生やコーチの教え方に不満がある
もう少し掘り下げて見ていきましょう。
本当はプログラミングを習いたかった
例えばヒューマンアカデミージュニアのロボット教室の幼稚園や、小学校低学年を対象にしたコースでは、かんたんなパーツを組み合わせてロボットを完成させることを学びます。プログラミングは習いません。
多くのロボット教室では、プログラミングが出てくるのは、小学校3年生ぐらいからになります。
- そのため、プログラミングが習えると期待して、幼稚園年長からロボット教室に通わせたのに、コースによってはロボットの組み立てしか習えず、「無駄だった」と感じることになるかもしれません。
パソコンでゲームプログラミングがやりたい
お子さんによっては、ロボットを作るより、本当はゲームづくりがやりたかったということもあります。
ロボット教室は向き不向きがあるので、最初はやりたがっていたもののすぐ飽きてしまうということもあります。
- ゲーム好きのお子さんにはロボット教室ではなく、プログラミング教室のほうが相性が良いかもしれません。
ロボットの組み立てじゃなくて、ITやパソコン操作をもっと習いたかった
ロボット教室では、パソコンが使えなくてもタブレットのアプリを使って簡単にプログラミングができます。
しかし、プログラミング教室では、主にパソコンを使って作品をつくります。
その過程で、PCの基本操作、タイピング、ITリテラシーに関する知識も同時に身につけることができます。
これらの「情報教育」は中学、高校の情報授業、大学入試、社会に出た時に必ず必要になります。
しかし、ロボット教室で習うことは、高専や工学エンジニア寄りの少し専門的な知識になります。
- ITやパソコンなど、実生活に役立つ技能を身に着けたい場合、ロボット教室で習うことはあまり意味がないと感じるかもしれません。
ロボット教室に通わせたのに、学校の成績が上がらない
ロボット教室で育む能力は、時間をかけて身についていくものなので、すぐに学校の勉強に結びつくわけではありません。
また、学校教育や受験の評価の仕方は、暗記型の教育がいまだに正義とされています。求められる答えは一つだけです。
- しかし、ロボット教室では、何度も失敗しながら、さまざまな解決法をクリエイティブに考え出していきます。答えは一つではない、そのような考え方に重きが置かれています。
ロボット教室の先生やコーチが学生アルバイト
先生やコーチがアルバイトのお兄さん(専門家ではない素人)で、質問しても上手に答えられなくてがっかりした、という口コミも見られます。
ロボット教室は、学習塾がフランチャイズ経営しているところがほとんどなので、講師の質にはバラツキがあります。
しかし、カリキュラムや教材の完成度が非常に高いため、教室によって授業の内容が極端に変わることはありません。
- ロボット教室やプログラミング教室では、コーチはあえて全部教えてしまわず、生徒が自分でできるようにヒントを与えるというスタイルをとることが多いので、そのようにがっかりしてしまうのかもしれません。
ロボット教室で習えることとは?
まず、ロボット教室が意味ないか無駄かどうかを考える前に、そもそもロボット教室では何を習うのかを知りたいと思います。
ロボット教室では、大きく分けて
- ロボットの組み立て
- ロボットの動きをプログラミングで制御する
この2つのことに挑戦します。
一般的に、年長から小学校低学年のコースではロボットの組み立てを中心に習います。
その次のコース(小3ぐらい)からプログラミングを交えたロボット制御を習います。
ロボット教室で身につくこと
ロボット教室では、トライ&エラーを繰り返しながら、ロボットの組み立てに挑戦することで手先が器用になり、
- 論理的思考力
- 創造力
- 課題解決能力
- 空間認知能力
- あきらめない力
- プログラミング的思考
このような能力を育てることが期待されています。
こうした能力は数値では測れない「非認知能力」なので、すぐに目に見える結果が出ません。
そのため、ある人達にとって「ロボット教室は意味ない」と感じるようです。
しかし、長い目で見るとロボット教室で習えることは、お子さんの「地頭」が良くなることに貢献し、これは、将来の受験の時も、ビジネスの世界に出たときにも必ず役に立つ能力です。
ロボット教室はプログラミング教室と趣旨が違う
子供向けプログラミングといえば、「ロボット教室」と「プログラミング教室」がありますが、この2つは方向性が異なります。
- ロボット教室では、ロボットの動きを制御をするためにプログラミングを行います。
ロボットの構造を理解し、実際にプログラミングが日常生活のどんな場面で使われているかを体感的に学びます。
- 一方、子供向けプログラミング教室では、PCの操作や、ITリテラシー、ゲーム制作、アプリ制作に重きをおいています。
そのため、ロボット教室とプログラミング教室の違いを理解せずロボット教室に通わせると、お子さんが本当にやりたかったこととズレてしまって、結果的に無駄になってしまう場合があります。
プログラミング教室とロボット教室の違いについては下記の記事↓をご覧ください。
ロボット教室のデメリットは?
お子さんがロボット教室に通いたがっているなら、「子どものやりたいことをやらせてあげたい」と思うのが親心です。
しかし、ロボット教室以外にも、もうすでに習い事があるのではないでしょうか?
株式会社ベネッセコーポレーションが2021年に行ったアンケートによると、
保護者がさせたい習い事のTOP3は
1位 水泳
2位 英語などの語学
3位 プログラミング
となっています。
多くの保護者はロボット教室やプログラミングの習い事には関心があるものの、他の習い事より優先度が低いのが現状のようです。
ではここで、ロボット教室に通わせようかお悩み中の保護者が知っておくと良い、ロボット教室のデメリットについて考えてみましょう。
ロボット教室のデメリットは以下の4つです。
- 教室までの送り迎えが面倒
- オンラインとの相性があまり良くない
- 月謝と教材費が高い
- 他の習い事に比べて効果が現れにくい
ロボット教室までの送り迎えが面倒
ロボット教室のレッスンは、60分から90分くらいです。
教室はたいてい狭いので、保護者は中に入ることができません。レッスン時間が短いので、いったん帰るわけにもいかず、レッスンの間どこかで時間を潰して待っていなければなりません。
他の習い事もあるなら、毎週、送り迎えに多くの時間が取られ、ただでさえ忙しい主婦の生活を圧迫します。
家事やパートの仕事を切り上げなければならず、送迎で疲れ切ってしまうこともあります。
習い事の送迎問題については以下の記事で解説していますので、関心のある方は合わせてお読みください。
ロボット教室はオンラインとの相性があまり良くない
コロナ禍で多くのプログラミング教室がオンライン対応になりました。
しかしプログラミングに比べて、ロボットの組み立ては対面のほうが圧倒的に教えやすいため、オンラインとの相性があまり良くないことが次第に明らかになりました。
コースをリニューアルして、オンラインのロボットコースを撤廃したスクールもあります。
ロボット教室は月謝と教材費が高い
ロボット教室の月謝の相場は、フランチャイズの教室で10,000円程度、専門的なスクールになると2万円近くになります。
さらに、初期費用として教材費が4万〜7万円ほど必要です。
一方プログラミング教室の場合、ロボットの教材費はかかりません。
ロボット教室は他の習い事に比べて効果が現れにくい
水泳や英語、そろばんや塾に比べて、ロボット教室で身につく能力は、数値化できない非認知能力であるため、効果がはっきり見えにくいかもしれません。
ロボット教室は決して無駄にはならない!意味ないことないよ!
もちろん人それぞれ価値観が異なるので、ロボット教室は無駄だという意見もあると思います。
しかし、子供がロボット教室で得られることは多いです。
ただどうしても家計のやりくりの都合上、また限られた時間の中ではロボット教室の優先順位は低くなってしまいます。
ロボット教室で身につけられること
先ほどの繰り返しになりますが、ロボット教室が売りにしているのは
- 創造力
- 論理的思考
- 問題解決能力
- 表現力
- プレゼン能力
- あきらめずにやり抜く力
などのスキルが身につけられることです。
実際に、お子さんをロボット教室に通わせている保護者の共通した感想として、これらの能力が向上していることがあげられています。
ロボット教室ではSTEM教育が受けられる
ロボット教室はプログラミング教育というより、STEM(ステム)教育の色合いが強い習い事です。
STEM教育は、欧米の学校教育で取り入れられていますが、日本の公立小中学校では受けることができません。
STEM教育を日本で受けさせたいならロボット教室がオススメです。
STEM(ステム)教育についてくわしくは【かんたん解説】STEM教育とは?STEM教育はどんな目的があるの?という記事をご覧ください。
STEAM(スティーム)教育についてはこちら
ロボット教室はエンジニアリングの道へ進むきっかけにも
ヒューマンアカデミーロボット教室やクレファスというロボット教室には上級コースがあり、本格的なロボティクスを学ぶことができます。
卒業生の中には、高専に進みロボットコンテストの全国大会や世界大会に出場する子たちや、ものづくりやエンジニアリングの道で活躍されている方もいます。
レゴが好きなお子さんはロボット教室が合う
ロボット教室は、レゴが好きなお子さんであれば相性が良いでしょう。
しかし、プログラミングやパソコン操作、ITリテラシーなども身につけたいなら、プログラミング教室のほうが良いかもしれません。
特にオンラインプログラミング教室は、送り迎えも必要なく、月謝も通塾より安くなるのでオススメです。
プログラミング教室では、Scratch(スクラッチ)やマイクラなどの簡単なプログラミングから、JavaScript(ジャバスクリプト)やPython(パイソン)などの本格的なテキストプログラミング、Unity(ユニティ)での3Dゲーム制作など幅広いスキルを学べます。
高校や大学入試では、テキストプログラミングがもはや必須になりますので、プログラミング教室という選択肢のほうが将来的に「意味ある」かもしれません。
まとめ
この記事では、「ロボット教室は本当に意味がないか」というテーマで見てきましたが、
結局のところ、百聞は一見にしかず、実際に見てみるのが一番わかりやすいです。
ロボット教室は、無料で体験できます。
スクールによって、使う教材(ロボット)やカリキュラムが違うので、複数の教室で体験授業を受けてみると違いがよくわかります。
ついでにプログラミング教室も合わせて体験すると、お子さんの本当にやりたいことが見えてくるでしょう。
中学に入ると、部活や受験で忙しくなります。
ロボット教室に通えるのは小学生のうちだけなので、チャンスを逃して後で後悔しないようにしてくださいね!
無料体験ができる全国的に有名なロボット教室はこちら
- ヒューマンアカデミージュニア・ロボット教室(ロボット教室と言えばココ!)
- エジソンアカデミー(教材メーカーの組み立てやすいロボット)
- Crefus クレファス (日本で1番本格派のロボット教室)
- ロッボクラブ(英語も学べるフィンランド式ロボット教室 ※体験500円)
- IT×ものづくり教室「LITALICOワンダー」(関東で人気NO.1)
- 自考力キッズ(幼児向け)
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